
2025年11月12日(水)、今年も千葉県総合教育センターにて、千葉県の高校2年目教員研修「生きる力」~自己と生徒の可能性を引き出す力~の講師として登壇いたしました。
今年で12年連続となり、当日は290名の先生方にご参加いただきました。千葉県では初任者を除く14年目までの先生方がこの研修を受講され、累計受講者は約3,000名に達します。
利益を超えた「社会的使命」として
正直にお伝えすると、この活動は当社の事業として直接的な利益を生むものではありません。CSR活動(企業の社会的責任)の一環として、長年続けさせていただいております。
では、なぜ私がこの活動を大切にし、情熱を注ぎ続けるのか。
それは、当社のミッションが「人と組織の可能性を最大化すること」であり、ビジョンが「世の中を変えるリーダーを支援し組織づくり・人づくりに貢献することで世界をよりよい未来へ導くこと」だからです。
公教育の現場は、まさに「人と組織」そのもの。 そして、日々生徒たちと向き合い、その未来に多大な影響を与える先生方こそが、次代を創る「リーダー」に他なりません。
未来の可能性の塊である生徒たち。その生徒たちの「生きる力」を育む先生方を支援することは、私にとって利益を超えた「社会的使命」であると確信しています。
研修で灯る、先生方の「心の火」
今年の研修でも、中核的なテーマである「エフィカシー(ゴール達成能力の自己評価)」や、ゴール設定の重要性について、先生方自身の言葉で熱量の高いご感想を多数いただきました。
アンケートから、特に印象的だったお声を一部ご紹介させていただきます。
「なぜ教員になったのか思い出すことができました。」
「エフィカシー。かなり響きました。明日からすぐ実践します。」
「自身が教員になりたかった理由の一つに『生徒の可能性を広げていきたい』という想いがあったので、まさに他人の可能性を引き出すためのヒントを得られました。(中略)忙しい日々で見失いがちな、『なぜ今自分はここにいて何のために教員をしているのか』ということを忘れずに過ごしていきたいと思います。」
「今、それを実践できているかと問われれば、授業準備や学校業務などに追われ、理想とは程遠い日々を送っている。しかし、私は自分のやりたいことを一つでも多く実現できるように、精一杯頑張りたい。そうした初心を思い出させてくれた今日の講話は私の熱意に薪を焚べてくれた。本当にありがとうございました。」
私こそが、エネルギーを頂いている
こうした「初心を思い出した」「熱意に薪が焚べられた」という先生方の言葉は、講師である私自身のエネルギーになっています。
先生方がご自身の可能性に改めて気づき、心に火が灯る瞬間に立ち会うこと。それこそが、私自身の「エフィカシー」を何よりも高めてくれる、かけがえのない機会です。
先生方の未来の可能性が開かれることと連動して、その先にいる何倍、何十倍もの生徒たちの未来の可能性が開かれていくこと。
これこそが私の願いであり、最大の喜びです。
ご参加いただいた290名の先生方、そしてこの貴重な機会を12年間も提供し続けてくださっている千葉県総合教育センターの皆様に、心より感謝申し上げます。










